こんにちは、まりんハウスです。
毎日のお手入れの中でも、ブラッシングは愛犬・愛猫の健康管理にとってとても大切な習慣です。「ただ毛をとかすだけ」と思われがちですが、実は被毛の美しさを保つだけでなく、皮膚の健康状態をチェックしたり、病気の早期発見にもつながる大切なケアなんです。
今回は動物看護師の視点から、正しいブラッシングのやり方・ブラッシング中にチェックすべき被毛と皮膚の状態・適切なブラッシングの頻度についてお伝えします。
ブラッシングの目的とメリット
ブラッシングには次のような大切な役割があります。
- 抜け毛・ホコリ・汚れの除去
- 毛玉や毛のもつれの予防
- 皮膚の血行促進とマッサージ効果
- 皮脂を毛全体に行き渡らせ、自然なツヤを保つ
- ノミ・ダニなど寄生虫の早期発見
- 皮膚の異常(発疹・しこり・傷など)の早期発見
- 飼い主さんとのコミュニケーション・信頼関係づくり
動物看護師として特に大切にしてほしいのが、最後の「健康チェックの時間」としての側面です。毎日体に触れることで、わずかな変化にも気づきやすくなります。
正しいブラッシングのやり方
ステップ1:ブラッシング前の準備
- 静かで落ち着ける場所を選ぶ
- 滑りにくいマットの上に乗せると安定します
- リラックスしているタイミング(食後のひと休みや散歩のあと)を選びましょう
- いきなりブラシを当てず、まずは手で全身を優しく撫でて緊張をほぐします
ステップ2:毛のもつれを優しくほぐす
毛玉や絡まりがある状態でいきなりブラシを通すと、痛みを感じてブラッシング嫌いになってしまいます。
- 毛玉の根元を指で押さえ、毛先からゆっくりほぐす
- 決して無理に引っ張らない
- ひどい毛玉は目の粗いコームやスリッカーで少しずつ
- どうしても取れないときはトリミングサロンや動物病院に相談を
ステップ3:毛並みに沿ってブラッシング
- 毛の流れに沿って、頭から尻尾の方向へ
- 力を入れすぎず、皮膚を引っ張らない優しさで
- 顔まわり・耳の後ろ・脇の下・内股・お尻まわりは毛玉ができやすいので念入りに
- 嫌がる場所は短時間で切り上げ、徐々に慣らしていきましょう
ステップ4:仕上げ
- 細目のコームで全体を整える
- 静電気が気になる季節はブラッシングスプレーやミストを活用
- 終わったらたくさん褒めて、ご褒美をあげましょう
被毛タイプ別 ブラシの選び方
| ブラシの種類 | 向いている子 | 用途 |
|---|---|---|
| スリッカーブラシ | 長毛種・ダブルコート | 抜け毛除去・毛玉ほぐし |
| ピンブラシ | 長毛種 | からまり防止・毛並み整え |
| 獣毛ブラシ(豚毛・猪毛) | 短毛種 | 仕上げ・ツヤ出し |
| ラバーブラシ | 短毛種 | 抜け毛除去・マッサージ |
| コーム | 全タイプ | 仕上げ・毛玉ほぐし・ノミ取り |
ブラッシング中にチェックしたい被毛・皮膚の状態
動物看護師として強調したいのが、ブラッシングは「毎日の健康診断」だということ。次のポイントを意識してチェックしましょう。
被毛のチェックポイント
- ツヤやハリはあるか
- パサつき・ベタつきはないか
- 毛が抜けすぎていないか(部分的な脱毛は要注意)
- 毛色が変わっていないか
- 体から異臭がしないか
皮膚のチェックポイント
- 赤み・発疹・かさぶたはないか
- フケが出ていないか
- しこり・できもの・腫れはないか
- 傷や引っかき跡はないか
- ベタつき・乾燥はないか
寄生虫のチェック
- ノミの糞(黒い小さな粒)はないか
- ダニが付着していないか
- 特に耳の後ろ・首まわり・お腹・内股を念入りに
こんなときは動物病院へ
- しこりや腫れを見つけた
- 強いかゆみがある
- 部分的に毛が抜けている
- フケや赤みが広範囲にある
- 触ると痛がる箇所がある
「いつもと違うな」という小さな違和感が、病気の早期発見につながります。気になることがあれば迷わず獣医師に相談してくださいね。
ブラッシングの頻度はどのくらい?
被毛のタイプによって理想の頻度は変わります。
犬の場合
- 長毛種(マルチーズ・シーズー・ヨーキー・トイプードルなど):毎日
- ダブルコート(ポメラニアン・柴犬・コーギーなど):週3〜4回(換毛期は毎日)
- 短毛・シングルコート(チワワ・フレンチブルドッグなど):週1〜2回
- 巻き毛・カット犬種(プードル・ビションフリーゼなど):毎日(毛玉防止)
猫の場合
- 長毛種(ペルシャ・ラグドール・メインクーンなど):毎日
- 短毛種:週2〜3回(換毛期は毎日)
換毛期は特に丁寧に
春(3〜5月)と秋(9〜11月)の換毛期は、抜け毛が一気に増える時期です。この時期にしっかりブラッシングをしないと…
- 毛玉ができやすくなる
- 飲み込んだ毛による毛球症のリスクが高まる(特に猫)
- 室内に抜け毛が散る
- 皮膚トラブルが起きやすくなる
といった問題が起こります。換毛期は普段より頻度を上げて、丁寧にケアしてあげましょう。
まとめ
ブラッシングは、ただの美容ケアではなく、愛犬・愛猫の健康を守る大切な習慣です。
- 優しく、毛の流れに沿って、無理せず
- 毎回、皮膚と被毛の状態を観察する
- 被毛タイプに合った頻度と道具を選ぶ
- 嫌がるときは無理せず、少しずつ慣らす
毎日のブラッシングタイムが、健康チェックの時間であり、愛犬・愛猫との信頼関係を深める時間にもなります。「最近ブラッシングできていないな…」という方は、今日から短い時間でも始めてみてくださいね。
まりんハウスでは、ブラッシングや日々のお手入れについてのご相談も承っております。「うちの子に合うブラシがわからない」「毛玉ができてしまった」など、お気軽にお問い合わせください。